執拗なメールはストーカー規制法に抵触する可能性
日記の文章を読む限りでは、女性が男性に対して直接コンタクトを取ったかどうかは不明で、男性に対する直接の被害は確認されていない。ただ、女性が男性に対して執拗にメールを送ったりする場合は、「ネットストーカー」として、ストーカー規制法の処罰対象になる可能性もある。
ネットストーキングの被害は今や現実のものだ。調査会社の「アイシェア」の調べによると、調査対象の43.3%が、ネットストーカーの存在を知っていると回答。さらに、そのうち21.7%が、被害にあった人を見たことがあると回答している。
警視庁ハイテク犯罪対策総合センターに09年上半期に寄せられた相談電話の件数3636件のうち、25%を「名誉毀損・誹謗中傷、脅迫、個人情報の流布に関するもの」が占めている。
ITジャーナリストの井上トシユキさんは、
「ブログはコメント承認制にしたり、フィルターをかけるなどの対策が必要です。誰もが見られるブログに、自分の顔写真やメールアドレス、自分の住所や勤務先が推測出来るような記述をさらすのは、絶対にやめるべきです」
とアドバイスしている。さらに、最近急速な広がりを見せているツイッターの利用法についても、
「有名人の利用が増えているのが気になっています。『一般の人と距離が近くなる』という利点はあるのですが、ネットは現実の世界と変わらないことを認識すべきです。多くのことをツイッターで書きすぎて、『リアル世界では一般の人は楽屋には入れないのに、ネットの世界では見知らぬ人を玄関の中に入れてしまっている』という状況になりかねません」
と、ネットストーキングのリスクについて警鐘を鳴らしている。