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名古屋市長の信条:政治家はボランティアであるべきだ

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「今問われているのは政権交代より議員の交代だ。外国では議員はボランティアで行っているのに、日本の議員は政治で生活ができるようになっている。議員が職業になってしまえば長く議員を続けることが目標になってしまい、税金で生活を立てる平安貴族のようになってしまう。議員のボランティア化が何よりも重要だ」

   民主党などの支援を受けて衆議院議員から名古屋市長に転進した河村たかし市長は2009年7月30日、日本外国特派員協会(FCCJ)で講演し、議員の職業化に改めて警告を鳴らした。出身母体である民主党は今度の総選挙で政権交代を強調しているが、河村氏は「日本における政権交代は議員の交代に発展しない」として民主党政権になっても問題があると指摘した。

   「議員のボランティア化」の重要性を主張する河村氏は、本人がボランティア政治家であることの証として市長歳費を800万円に減らしたことを披露。「妻には怒られたが私の信念だ」と強調、「財政危機だからといって増税キャンペーンをするのは誤りだ。住民税の10%引き下げは私の選挙公約」と減税実現に意欲を燃やした。河村氏は衆議院議員時代も独自の政治発言で話題を呼んだ。市長としてのやりがいについては、「市長は自分ひとりの決断でできることは多い」と語った。

   国会議員の世襲制見直しは自民党、民主党の双方が主張しているが、実際にどこまで進むかは明確でない。それだけに政治家はボランティアであるべきだという河村市長の発言は選挙民には共鳴を呼びそうだ。

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