「ユニクロ」売上マイナス 天候不順だけが原因か

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   カジュアル衣料品店「ユニクロ」の既存店売上高が9か月ぶりにマイナスに転じた。2009年7月は前年比4.2%減で、「例年より雨が多く、気温が低かったために夏物衣料の売れ行きが悪かった」とユニクロは説明している。その一方で、「天候による影響はなく伸びている」といっているカジュアルブランドもあり、「ファストファッション」業界の今後の動向が注目される。

長雨が続いた西日本では特に苦戦

   ユニクロ国内既存640店の2009年7月売上高は前年比4.2%減、客数0.3%減、客単価3.9%減だった。ユニクロを展開するファーストリテイリングが8月4日に発表した。

   不況の影響で百貨店や大手スーパーマーケットで衣料品が売れなくなる中で、ユニクロは、08年11月の売上高が前年比32.2%増、12月同比10.3%増、09年1月同比5.7%増、2月同比4.2%増、3月同比7.9%増、4月同比19.2%増、5月同比18.3%増、6月同比6.4%増と、好調だった。

   また最近は高島屋や西武百貨店に進出するという話題で注目を集めている。

   販売不振の原因について同社は、「7月は梅雨が長引き気温が低く推移したことなどから、半袖やショートパンツといった夏物全般で落ち込んだ。長雨が続いた西日本では特に苦戦した」と説明する。

   一方、低価格の衣料を提供するファッションセンターしまむらは、09年7月の既存店売上高が前年比3%増だった。同社は、6月30日から放映したテレビCMの反響がよく、婦人のチュニック、クロップドパンツやプライベートブランドのポロシャツが売れたことを挙げている。また09年度から、売上げの3割を占めるプライベートブランドに特に力を入れていることも功を奏した。ただ、同社は締め日が20日なので、末日締めのユニクロと単純には比較できない、と企画室担当者は話している。

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