「安いのがええ」河村市長 なぜ格安チケット使わないのか

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「緊急に行程を変えないといけなくなる可能性があります」

   例えば、ノースウエスト航空のウェブサイトで同社の運賃を河村市長とほぼ同日程で検索してみただけでも、割引運賃の場合、エコノミークラスだと税金などを含めても10万円弱~13万円といったところ。正規運賃の4分の1程度だ。一方、ビジネスクラスの場合は、直行便か経由便かどうかによって45~80万円と大きく異なってくるが、正規運賃よりも5割から2割安いのは確かで、エコノミークラスの正規運賃をわずかに下回る可能性すらある。また、航空会社が販売しているチケットでこの水準なので、旅行会社が販売している格安チケットの価格はさらに安い可能性が高い。

   「安いのがええ」という河村市長の持論からすれば、名古屋市の「復路では日程の関係で日航を使用する」という説明を踏まえたとしても、市民からは「数時間スケジュールをずらせば全部ノースウエスト・デルタを使えるようになり、割引運賃も使えるはず」「エコノミーにしてもビジネスにしても、市長も割引運賃を使うべき」との声があがる可能性もありそうだ。この点については、事務方も気にしている様子で、市長室国際交流課では

「チケットの種類には、申し込みの時期や変更がきく時期など、さまざまなものがあることは承知しています。ただ、市長については、公務の途中で緊急に行程を変えないといけなくなる可能性がありますので…」

   と、日程変更がきく正規運賃利用への理解を求めている。

   エコノミークラスの利用にこだわる河村市長だが、出張の日程が迫っていることから、事務方はビジネスクラスでチケットを発券。事実上、ビジネスクラスの利用が確定した形だ。ところが、朝日新聞が報じたところによると、それでも河村市長は

「今後どうするかは分からない」

   と反発している様子。今後、両者の対立が深まる可能性もありそうだ。

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