日本人の97%が退職後の備えに不安を抱いていることが、英金融大手HSBCグループの意識調査で明らかになった。
調査によると、日本は「退職後の生活への備え」を理由に貯蓄している人が56%と、調査対象国の中で最も多かったものの、退職後の生活に向けた準備に「不安を感じている」人の割合も、韓国(98%)に次いで2番目に多い97%を占めた。
退職後の生活については、全体的に「備え」が疎かになっている。HSBCは、世界的な景気悪化の影響で目先の借金返済のために退職後の蓄えを削るケースが見られることや、世界的に平均寿命が延びている傾向にあるのに退職後のマネープランについて十分な準備ができていないと、指摘している。
なお、調査は2009年3月に、1000人の日本人を含む世界15か国と地域に居住する30歳から70歳までの約1万5000人を対象に行った。