反対派「与那国島の軍事施設化が懸念される」
選挙では誘致派が勝ったものの、反対派も黙っていない。
「外間氏は島の経済のために誘致するというが、とんでもない話だ」
と、「沖縄平和運動センター」の山城博治事務局長は語る。同センターは町長選直前の7月末、外務省や沖縄県知事宛てに、誘致反対の決議書を提出するなど与那国島で反対運動を行ってきた。与那国島は、石垣島など、ほかの離島と比較して格段に経済的に破綻しているとは思えない、としたうえで防衛省が自衛隊を駐留させるのは、国防のために他ならないと主張する。
「与那国島の軍事施設化が懸念されます。自衛隊が配備されたらその島は攻撃の対象になるかも知れません。ましてや与那国島はミサイル一発で消えてしまうほど小さな島です」今後に関しても、
「外間氏に投票した人全てが誘致に賛成しているワケではありません。地元民と協力し、引き続き反対していきます」
と話しており、与那国島自衛隊誘致を巡ってまだ議論が続きそうだ。