NHK受信解約マニュアル出回る 簡単にできるものなのか

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   NHK受信を解約する方法を教えるマニュアルが、ネット上で多数出回っている。ユーチューブなどに投稿された動画もあり、13万回再生されたケースも。NHKでは、「解約マニュアルの存在は承知していません」と言うのだが…。

13万回再生のニコニコ動画

受信料徴収に苦慮するNHK
受信料徴収に苦慮するNHK
「50円でNHKを解約する方法」

   こんなセンセーショナルなタイトルの動画が、ユーチューブなどに投稿されている。

   動画では、ファストフード店のCMキャラクターに扮した人が、身振り手振りでその方法を紹介。「超簡単」という、はがきを使った3つのステップを1分ほどにまとめている。音楽が終わって、わき起こる拍手まで聞かせる、悪ふざけとも受け取られかねない内容だ。

   ユーチューブには2009年5月13日に投稿されてから、8万回も再生される人気ぶり。翌日に転載されたニコニコ動画では、再生が13万回にも達した。ユーチューブには同18日、追加バージョンまで投稿され、これも2万回再生されている。

   ネット上では、検索すると、NHK解約方法についてのサイトが多数ヒットする。掲示板スレッドやQ&Aサイトなどで、マニュアルにしてまとめてあるものも多い。

   実際、解約は、どの程度できるものなのか。

   東京都在住の30歳代の会社員男性は、08年11月に引っ越すのを前に解約しようと考えた。それまで仕事で必要なのもあって、2年間契約していた。しかし、その後、NHKはまったく見なくなった。そこで、NHKに電話で解約を申し込んだ。

   NHKからは、リサイクル証明書を添付するよう言われ、解約用のはがきが届いた。証明書は添付しなかったが、その後、NHKから問い合わせはなく、集金も来なくなり、解約手続きが処理されたと確認した。

解約数は「公表していない」

   もっとも、引っ越し先でもテレビがあり、受信料支払いの義務がある。が、会社員男性は、「NHKは見ないですし、1人暮らしは10人家族でも同じ金額ということに不公平感を感じています」と明かす。引っ越してきたのが分かったのか、新しい住所に受信契約書が送られてきたりしたが、まだ再契約はしていない。

   マニュアルなどの影響で、NHKに解約は相次いでいるのか。

   NHKの広報局では、解約数については、公表していないとしている。その理由についても控えたいという。また、解約マニュアルについては、「存在は承知していません。したがって、そのマニュアルを見た解約の申し出かどうかはわかりませんし、その数についても把握していません。削除要請をしたこともありません」とコメントしている。

   広報局によると、解約するには、廃棄、譲渡、故障などから、家のテレビがすべてなくなった場合に限るとする。手続きは、放送受信機廃止届に記入、押印して出せばよいが、電話もなくはがきだけの場合は改めて連絡を取るなど、記載内容を確認することがあるとしている。

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