衆院選静岡7区に出馬予定の城内実氏(44)の選挙ポスターにタレントの眞鍋かをりさん(28)が起用されていた問題で、眞鍋さんの所属事務所である「アヴィラ」が公式ホームページを2009年8月1日付で更新し、「掲載許可は一切出しておりません」と完全否定した。スポーツ紙など一部では、眞鍋さんの所属事務所が城内氏の後援会に対して事前に使用の承諾をしていた、と報じられたが、これに反論した形だ。
仲介役イベント会社社長がマスコミへファクス
眞鍋さん所属事務所「アヴィラ」ホームページ
眞鍋さんと城内氏の仲介役となったイベント会社の社長が7月31日にマスコミへファクスを流し、この中で経緯を説明した。これによると約1年前、両者が城内氏のホームページ用に対談を行ったことが縁で、同社長が両者の仲介役となり、眞鍋さんの写真を入手、その使用許可を得たという。また同社長は、説明不足により眞鍋さん側に正確な意図が伝わらなかったことを謝罪。同日には城内氏も選挙ポスターの撤去を決めており、事態は沈静化したかに見えた。
だが8月1日、眞鍋さんの所属事務所である「アヴィラ」は、代表取締役の原徹氏名義でホームページを更新した。「31日付でイベント会社『オフィスプロペラ』側がマスコミ各位に送達した文章について、当社として2点ご説明申し上げます」と前置きし、「アヴィラはオフィスプロペラに対し、ポスターおよびインターネット上での眞鍋かをりの掲載許可は一切しておりません」とファクスの内容を完全否定した。
「写真無断使用により、多大な迷惑をこうむった」
さらに、眞鍋さんの写真に関しては「オフィスプロペラとの通常のイベント業務による写真入手」で、ポスター使用のために写真を貸与したわけではない、と反論。この件に関し「オフィスプロペラ側の写真無断使用により、多大な迷惑をこうむった」と態度を硬化させており、泥沼化の様相を呈している。
城内氏の選挙ポスターに写真が使われていた問題に対し、眞鍋さんは公式ブログの2009年7月29日付エントリーで、「その方とは全く関係ございません。1年ほど前に一度だけ対談でお会いしてそのときに写真を撮りましたが、何故その写真がポスターになってしまっているのかわからず困惑しています。私は特定の政党や政治家の応援はしていません」とした。これに対し、城内氏は、掲載許可を得た、と自らのブログで主張、両者の言い分が食い違い、騒動になっていた。