総務省が2009年7月31日に発表した6月の完全失業率(季節調整値)は、前月よりも0.2ポイント悪化の5.4%となった。5カ月連続の悪化で、過去最悪だった5.5%(2003年4月)の水準に迫る。
完全失業者数は、前年同月比83万人増加して348万人。増加幅は前月の77万人を上回って、2か月連続で過去最大を更新した。
一方、厚生労働省が同日発表した有効求人倍率(季節調整値)は、前月に比べて0.01ポイント低下して0.43倍となり、1963年の調査開始以来の過去最低を2か月連続で更新した。 企業の生産に持ち直しの兆しがあるものの、雇用環境はほとんど改善されず、4人で1つの仕事を奪い合う状況が続いている。