野村ホールディングス(HD)の2009年4-6月期決算(米国会計基準)は、最終損益が114億円の黒字となり、6四半期ぶりに黒字転換した。2009年7月29日に発表した。
株式市場が1万円台に回復するなど、市場環境が落ち着いてきたことで、トレーディング部門や個人営業部門などが持ち直したことがプラスに働いた。ただ、M&Aなどの投資銀行業務は赤字だった。
野村HDは09年3月期決算で、7081億円の最終赤字を計上していた。「通期の黒字化に向けて、よいスタートが切れた」とし、最悪期を脱したとみている。
また同日、日興コーディアル証券と三菱UFJ証券が発表した09年4-6月期決算によると、日興コーディアルが82億円の最終黒字で3四半期ぶり、三菱UFJが132億円の最終黒字で7四半期ぶりの黒字となった。
株式市場の回復で投資信託の販売手数料が増加。経費節減の効果もあった。