経済産業省が2009年7月29日に発表した6月の商業販売統計速報によると、小売業販売額は10兆6480億円で、前年同月に比べて3.0%減となった。減少は10か月連続。ただ、減少率の幅は縮んでいる。エコポイント効果もあって薄型テレビや冷蔵庫などの販売は好調だったが、衣類などの身の回り品が不振だった。
業種別にみると、各種商品の小売業(百貨店など)が前年同月比6.6%減、織物・衣料、身の回り品小売業が同5.7%減、燃料小売業が同5.5%減と大きく減った。飲食料品小売業は1.2%減、自動車小売業は0.5%減にとどまった。
基調判断は「一部に下げ止まりの動きがみられる」に据え置いた。