三菱自動車の電気自動車、i-MiEV(アイ・ミーブ)の一般消費者向け予約受付が2009年7月31日からはじまる。エコカー減税の効果もあって、電気自動車は俄然注目され始めた。「家庭用コンセントにつなぐだけで走る」というのが売り物だが、早くも使い勝手の悪さが指摘されはじめている。
家庭用コンセントを使えるのが「アイ・ミーブ」のよさ
三菱自動車のEVカー「アイ・ミーブ」は、2009年7月23日から企業向け販売分の納車がはじまった。三菱自動車によると、この日は約50台を納車。09年度に予定している1400台は、東京電力や中部電力、日本郵便、ローソン、神奈川県などが購入を決めており、完売している。
家庭用コンセントにつなぐだけで充電できて、1回の充電で最長160キロメートルまで走れる。「究極のエコカー」という触れ込みだ。ガソリンスタンドなどに電気自動車用の急速充電器の設置が進めば、長距離走行も可能だ。
車両本体価格は459万9000円。2009年度は国から139万円の補助金や、自治体によっては独自の補助金制度があるので、これらを使えば300万円台まで下がる。
三菱自動車は、7月31日から一般消費者向けの受注を受け付ける。実際にクルマを手にすることができるのは2010年4月以降になるが、今回の「予約受付」はその正式契約のための申し込みとなる。