高まる男性の「専業主夫」願望 その背景にあるものは

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正社員への圧力が高まり、仕事をきついと感じているため?

   一方、「婚活」の造語を生み出したことでも知られる、山田昌弘中央大学教授(家族社会学)もここ最近、「学生の進路調査を見ていると、なれるものなら『主夫』になりたいという男性は少なからずいます」と話す。こうした傾向は10年、20年前にはなかったという。

「理由は仕事が厳しいこと。将来の見通しが立たないことでしょう。ここ4~5年くらいでしょうか。非正規雇用のために『主夫』を望むというよりも、正社員に対する圧力が高まり、仕事をきついと感じているためだと考えられます」

   とはいえ、実際に主夫願望が叶い、めでたくゴールしたケースはあるのだろうか。前出のオーネットの話では、「なかなか聞かない話です」とのことだった。調査には理想が入り込むからだ。そのため、オーネットでは現実的な方法として、男性・女性がともに仕事、家事をシェアしていく方向でアドバイスしている。

   前出の山田教授も、「たとえ主夫願望があったとしても、単に家事が出来ればよいというわけではありません。家事ができるプラスαの魅力がなければ難しいのでは」とも話している。

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