財務省が2009年7月23日に発表した6月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字は、前年同月に比べて388%増の5080億円で、1年8か月ぶりに増加した。黒字は5カ月連続。
輸出額は前年同月比35.7%減の4兆6000億円で、9か月連続で減少。5月の40.7%より、減少幅を縮めた。自動車や鉄鋼、半導体などの輸出の減少に歯止めがかかってきた。地域別では中国向けの改善が大きい。
輸入額は同41.9%減の4兆920億円で、8か月連続の減少。原油価格の下落によって、輸入額が減った。
また、同時に発表された09年上期(1-6月期)の貿易収支は、前年同期に比べて99.7%減と、半期ベースでは過去最高の下げ幅となったが、83億円の黒字を確保。08年下期(08年7-12月期)の赤字から脱した。