チンパンジーがらみで過去にも様々な批判が
人間を「チンパンジー」などと呼ぶことは、黒人差別の歴史に大きく関係しているという。これに絡んで、様々な「事件」が起こっており、09年2月18日付けの米紙ニューヨーク・ポストが、オバマ大統領をチンパンジーになぞらえたと解釈できる風刺漫画を掲載。黒人市民運動家などから抗議を受けて同紙は謝罪した。前大統領のジョージ・ブッシュもチンパンジーと揶揄されネット上にも大量の風刺画が出たが、「お笑い」で済まされたのとは対照的だ。日本でも2005年、化粧品製造販売「マンダム」のCMが「差別にあたる」と人権団体の指摘を受け、テレビ放映と雑誌広告を中止した。チンパンジーが黒人のまねをしているというのが問題視された。08年6月には、「イー・モバイル」CMに登場した背広姿のサルが問題になった。当時のオバマ上院議員をサルに見立てていると批判され、CMは中止になった。日本在住の黒人らが「黒人差別の歴史を理解していない」などと抗議したためという。