住宅ローンや消費者ローンといった個人の資金需要が低迷している。日本銀行が2009年7月22日に発表した7月の主要銀行貸出動向アンケート調査によると、過去3か月の個人の資金需要の変化を示した資金需要判断DIは、前回調査(09年4月)から10ポイント落ち込み、マイナス14となった。
住宅ローンの資金需要判断DIはマイナス12、消費者ローンがマイナス15で、ともに前回よりも7ポイント下がって、2000年4月以降で最低水準となった。
雇用や賃金への不安による個人消費の低迷や住宅着工件数の低迷などを背景に、資金需要の落ち込みがさらに厳しくなった。今後の3か月間での変化についても、マイナス12と過去最低となり、銀行は個人向け融資について「引き続き低迷する」とみている。
なお、DIは直近3か月の資金需要が「増加」と答えた金融機関の割合から、「減少」と答えた割合を引いた値。