ミニブログTwitterの「なりすまし」事例が相次いでいる。ミュージシャンの小室哲哉さんやサイバーエージェント社長の藤田晋さん。そして、作家の村上春樹さんのアカウントも本物なのかと疑問を持たれている。Twitter社では、なりすまし対策として認証制度を取り入れているが、日本ではまだ行われていないらしい。
「とても丁寧な文章でなりすましてる」
「Twitter」のなりすましは、かねてから話題になっていた。アメリカでは、ミュージシャンのカニエ・ウェストさん、俳優のロバート・デニーロさん、MLBセントルイス・カージナルスのトニー・ラルーサ監督らが被害にあった。カニエさんはブログを通じて、Twitterを利用していない、運営局は偽者を削除してほしいと要請した。ラルーサ監督にいたっては、Twitter社を相手に訴訟も起こしている。
日本では2009年6月頃、ミュージシャンの小室哲哉さんを名乗る人物の書き込みが話題になった。ページには小室さんと思われる顔写真、ニックネームでは「tkomuro」を名乗り、自己紹介の欄にはリンク先として、小室さんが利用していたコミュニティーサイト「マイスペース」のページが貼られていた。だが、結局、これは偽物だったことが判明し、現在では該当のアカウントは停止されている。
サイバーエージェントの藤田晋社長にも、なりすましがあった。藤田社長のブログ「渋谷ではたらく社長のアメブロ」(2009年6月10日)によると、藤田社長は「最近twitterやってますよね?」と社員に問われたところから、事態が発覚。偽者について「とても丁寧な文章でなりすましてる。笑」とおどけてみせたが、結局、間違われないためにも正しいアカウントを提示した。ちなみに、ブログ記事では「なりますました方へ・・もちろん全然怒ってないですよ~」とも付け加えていた。