投稿動画サイト「ニコニコ動画」が「出会い系サイト化しているのでは」とささやかれている。ここには様々なコミュニティーが作られ、「ニコ生オフ会」と呼ばれるオフ会がしばしば開催される。そうした中で「出会い」が生まれている、というわけらしい。
オフ会増えるきっかけは「ユーザー生放送」
「ニコニコ動画」のコミュニティーは、もともと趣味を同じくする人達が集まり、自作の画像や楽曲を交換したり、動画を作ってくれる人を募集したり、バンドメンバーを募集したりするなど、クリエイター同士の交流の場に使われていた。
2008年12月にユーザー自身が「ニコニコ動画」上で生放送が行える「ユーザー生放送」が始まってから、コミュニティーの数が飛躍的に増えた。自分や仲間の宣伝を行うのが主な目的だったが、それが「ニコ生オフ会」と呼ばれるオフ会に発展していった。
同人ゲームサークル・上海アリス幻樂団が作った「東方花映塚」をプレイしようという企画の「生オフ会」は、トーナメント戦の後にフリーゲーム、その後飲み会を行い、宿泊するというものだ。
都内の施設を借り、200人以上集める大規模なものもある。ここでは「ニコニコ動画」でお馴染みの「踊ってみた」企画やダンスタイム、異性装コンテスト、カラオケ、怖い話しなどが予定されている。参加費は1000円で午後8時に解散する。
09年4月にはマンガ「ドラゴンボール」のハリウッド映画化を記念して、「R藤本のドラゴンボールエボリューションOFF会!」が開催された。参加者は好きなキャラクターのコスプレをして登場。その様子は「ニコニコ動画」にアップされている。
「ニコニコ動画」を運営するニワンゴの親会社ドワンゴの広報によれば、「ニコニコ動画」の会員は09年4月末で1227万人。有料会員は32万9千人。コミュニティーに参加する人も急増していて、
「ユーザーにコミュニティーが利用して頂けるようになったことはありがたい。それぞれの工夫で色々な使い方をしていただければ」
と話している。