「支持率アップにつながれば」と後援会
竹原市長の後援会メンバーで、竹原市長のいとこにあたる榎田稔さん(52)は、
「阿久根は、サバやアジなどの海産物の加工品が名産です。パッケージにシールを貼って市外にアピールできれば」
と意気込む。
ただし、東国原知事と竹原市長とで大きく異なるのが、その支持率だ。東国原知事は、少なくとも「国政進出騒動」の前の段階では約9割の支持率。一方、「出直し選」での竹原市長の得票が8449だったのに対し、対立候補の得票は7887。ほぼ二分していると言っても良い状況で、反市長派からは「市長は市政に混乱をもたらしているだけだ」との批判も根強い。このような状況で、「フログ市長」ブランドが阿久根市のPRにとってプラスになるかどうかは未知数だとの見方もできそうだ。
もっとも、そのあたりは後援会側も織り込み済みのようで、
「東国原知事も、就任当初の支持率は必ずしも高くなかったのですが、自分が前面に出て県産品をPRしていくにつれて、支持率も上がっていきました。それと同様に、今回のPR作戦で知名度を上げて、支持率アップにつながれば」
と、特産品PRと支持率アップの「一石二鳥」を狙いたい考えだ。
一方の竹原市長は、
「自分は、後援会から『(PR企画を)やるよ』と言われたので、『うん』と言ったぐらい。後援会が勝手にやっているので、正直、良く分かりません。恥ずかしい気もしますが、これで阿久根が盛り上がるのであれば良いのでは。(何をPRするかについては)後援会が、これから考えるんじゃないですか」
と、比較的冷淡な様子だった。