歌うバーチャルアイドル「初音ミク」のゲームが大ヒットしているが、ゲームに出てくる「ミク」のダンスや、ポーズなどのモーションを担当したのが、13歳の女の子だったことがわかった。
クラシックバレエやジャズダンスが得意
「初音ミク」は思い思いの歌を歌わせることができるパソコン用ソフトで、実際の人間に近い歌声と、キャラクターの可愛さなどから社会現象と言えるほどの人気になった。これまで「ニコニコ動画」などに投稿された楽曲や動画は数万を超え、オリジナル曲を集めたCDも発売されている。そんな「ミク」の初めてのゲームがセガから発売されたのは2009年7月2日。携帯用ゲーム機「PSP」用ソフト「初音ミク~Project DIVA~」。メディアクリエイトが調査したゲーム売上げランキング(09年6月29日~7月5日)では10万1414本売れ2位に初登場している。
このゲームは「リズムアクションゲーム」といわれるジャンル。画面に出てくる出指示通りにボタンを押し、3Dで描かれた「ミク」を歌って踊らせる。また、「ミク」のコスチュームチェンジなども盛り込まれている。
3Dでキャラクターを表現する場合、実際の人間の体にセンサーを付け、その動きをパソコンに取り込む、モーションキャプチャーと呼ばれる技術がある。ゲームでは一般的に使われる方法で、ゲーム発売前に「ミク」が歌い踊る動画が公開されると、「誰が踊っているのか?」などの話題がネットに出ていた。
そんな「ミク」のモーションを担当したのがアイドルの小倉唯さん(13)。彼女が所属するアップフロントスタイルによると、セガから「ミク」のモーションについての相談を受けた時、小倉さんが適任だと判断したのだそうだ。決め手となったのは、髪が長く、細身で身長も同じくらいだったこと。「ミク」の年齢が15歳くらいということもあり、13歳の小倉さんのダンスが合っているのではないか、と判断したという。