女の子というと可愛すぎる
以来、「弁当男子」「水筒男子」「スイーツ男子」などの派生語が広がることになったようだ。もっとも、自由国民社の用語事典「現代用語の基礎知識」編集部によると、「2006年11月発行の2007年版では、『文化系女子』『女子力』『メガネ男子』という言葉が登場しています。翌年には『ステキ女子』という言葉もありました」と話す。
その中でも、「ステキ女子」は、2007年に話題になったドラマ「ホタルノヒカリ」で使われた言葉だった。何事もおしゃれで誰もが憧れる女性を「ステキ女子」と命名。ドラマの中では、流行語の候補にもなった「干物女」――恋愛に限らず、さまざまなことをめんどうくさがり、適当にすませてしまう女性――に対立する言葉として使われたのだった。
そうして、最近では女性のことを「女子」と呼ぶのが一般になりつつある。独女通信編集部によると「最近では自分たちのことを言うのに、女子というのはふつうになっていると思います。女の子というと可愛すぎる。だから、中性的な『女子』が親しみやすく、照れ隠しという気持ちもある。また、アクティブな女性が多い昨今、女性というにはやや固いのかも」と話す。女の子だけ集まる飲み会はとくに、「女子飲み」などと呼ばれているそうだ。
ちなみに、「女子」の適用年齢は人によって、まちまち。独女通信編集部は、「サイトの読者である30~40代独女たちの中では、『女子』でも、しっくりきているようです」とも話していた。