カニ、イクラ、フグ、ウニも売れない
築地魚市場によると、本マグロのほかにイクラも売れ行きがよくなかった。中央魚類ではフグやウニなどの高単価商材も販売不振だった。
カニも打撃を受けている。
極洋が09年3月期決算で計上した在庫評価損は1億9800万円。カニや銀ダラなどの単価の高いものが売れなかった。カニは需要が高まる年末年始に売れず、年間出荷量は600トン減った。
カニの売上げが減少したというニチモウも、引き続き厳しい状況になるとみている。
マルハニチロホールディングスは09年4月以降も状況は良くないという。
「卸売価格は下がっていますが、スーパーの販売価格は下がりきっていませんので、消費につながっていないようです」(広報担当者)
卸売価格が末端に反映されるのに、だいたい半年間かかるそうだ。
「魚介類の消費が増える年末に安くなり、消費を刺激してくれるのでは」
と期待している。