男性にも売れ始めた補正下着 「ガードル」「Tシャツ」で体型カバー

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   やせるには時間がかかり根気もいる。それに比べて履くだけでお腹をスッキリと見せる補正下着の着用が男性にも広がってきた。男性用はガードルなどのボトムスが多く、お腹のでっぱりを抑えてヒップを上げるというのが特徴だ。1枚3000円~5000円台と、普通の下着よりも割高だが、はやりの細身のスーツをかっこよく着こなしたいという男性がリピートして買っていくそうだ。

細身のスーツかっこよく着こなしたい

トリンプ・インターナショナル・ジャパン「ヒップアップガードル」
トリンプ・インターナショナル・ジャパン「ヒップアップガードル」

   下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパンは男性向けの「ロングガードル」を発売している。おなかから太ももまでカバーし、伸縮性のある生地がぴったりとフィットする。2006年に第1弾を発売してからリニューアルを重ね、08年にはおなかを押さえるタイプ、09年3月にはヒップアップに特化したタイプが登場した。骨盤の安定感をサポートするガードルもあり、現在は3種類を揃える。

   メタボリックシンドロームが気になり始める30歳代~40歳代がボリュームゾーンだが、20歳代の購入者もいる。

「若い人の間で細身のスーツがはやっているため、かっこよく着こなしたいと体型を気にする人が増えているようです。運動や食事制限は継続するのが難しいですが、補正下着は手軽に理想的な体型になれると好評です」(広報担当者)

   1枚あたり4000~5000円台で普通の下着に比べたら高く、手を出すのは勇気がいる。しかし、1回履いたらリピート買いする人が多いそうだ。

   男性用補正下着はガードルタイプが多いなか、靴下メーカーの福助は「SHAPERS for MEN」からTシャツタイプを出している。

   背中とおなかに適度なストレッチが入っていて、ボディラインをシャープにみせる。また、背中のクロスのストレッチが上半身を引っ張り上げるので、猫背の防止にもなるそうだ。ヒップラインを上げるボトムスもあり、両方を履くと全身の補正が可能だ。Tシャツが5000円台、ボトムスが3000円台。

爆発的に売れているワコールのボトムス「クロスウォーカー」

   補正下着は長い間女性だけのもので、男性の下着に「締めつけ」はタブーだとされてきた。

   しかし、福助が05年に足首とふくらはぎに圧力をかけて引き締める「着圧」設計の靴下を発売したところ好評だった。

「男性は体を締めつけるアイテムを嫌がると思っていましたが、着圧靴下が受け入れられたので、生活に支障がない程度なら男性でも(締めつけは)ありではないか、と考えるようになりました」(同社広報担当者)

   補正下着は発売当時、男性ファッション誌がこぞって紹介して、おしゃれに敏感な30歳代~40歳代の反響が大きかった。07年頃からメタボが注目されるようになり、50歳代、60歳代の購入者も増えている。

   男性用もいろんなタイプが出てきているが、なかでも爆発的に売れているのはワコールのボトムス「クロスウォーカー」だ。

   08年3月に発売し、09年6月末までに112万枚を売り上げた。発売時の初年度目標は20万枚としていたが、3か月でクリア。予想を上回る大ヒットになっている。「Yahoo!ショッピング」でも、メンズ下着、パジャマ、部屋着のカテゴリーで、売れ筋ランキングのベスト3位と4位にランクインしている(09年7月8日時点)。

   クロスウォーカーは体のラインを整える目的の補正下着とはひと味違う。太もも部分に設けられた同社独自のクロス構造が、歩くたびに太ももの筋肉に適度な刺激を与え、歩幅が自然と広がって筋肉を鍛えられるという仕組み。

   価格は1枚3000円台~5000円台と安くはないが、履いて歩くだけでおなかを引き締めるエクササイズになるという手軽さが20歳代~60歳代の幅広い層にうけているようだ。

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