「車にひかれる可能性が高いため、救出に努めました」
この画像は、救出劇があった2年後の09年7月初めくらいから突然、ネットに貼り出された。画像元のすぐやる課のHPには7月7日現在で600件以上のはてなブックマークが付いている。身動きできずに助けを待つスズメの姿が「かわいい」などのコメントのほか、
「なんでこんなところに」
「どうしてこうなった」
といったものが数多く寄せられ、多くの人の関心を惹きつけているようだ。
すぐやる課担当者によると、同課には放置自転車や騒音などのほか、動物絡みの相談も数多く寄せられるとのこと。08年はカラスに関する相談件数だけで328件。そのうち138件は実際に職員が出動した。また、「ヘビが家の中にいる。何とかしてくれ」という相談もあったという。だが、このスズメに関しては
「現場に着いたらそうなっていたというだけで、どうしてそうなったかは分かりません」
マンホールに動物が入り込んだという相談は他にないという。東京都の鳥獣保護担当者も、
「もしマンホールのフタが工事で開いていたとしても、通常近くに人がいるので動物が近寄ることはありません」
と話しており、どうやら相当珍しいケースのようだ。
また、すぐやる課では、野生のハトなどペットではない動物を「助けてあげて」という要望が寄せられても、自然のことなので、そのまま様子を見守ることが多いという。このスズメに関しては
「『何とか助けてあげたい』という相談者の気持ちを汲み取り、また、車にひかれる可能性が高いため、スズメの救出に努めました」(すぐやる課HP)
とのことだ。