オレンジジュースは歯に悪い? どこまで本当か

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ぶどうジュースはオレンジジュースよりも酸が強い

   飲み物の酸性度の測定を行っている岡本歯科クリニック(横浜市)によると、酸が強いのはオレンジジュースだけではない。

   オレンジジュースのペーハー(pH)は約4.2で酸性だ。pHの数字が小さいほど酸性度が高く、7が中性、7を越えるとアルカリ性になる。一方、グレープ(ぶどう)ジュースは約3.5でオレンジジュースよりも酸が強い。市販のノンシュガータイプの紅茶はpH5.6で弱酸性。

   岡本晃彦院長は、

「オレンジジュースに限らず酸の強いものを飲むと口の中は酸性になりますが、唾液には中性に戻す作用があります。また、水を飲めば中和することができ、(水を)飲むか飲まないかではぜんぜん違います」

と話している。

   一方、平山歯科医院(東京都三鷹市)の平山雄一副院長は、

「エナメル質はいったん溶けても、唾液に含まれているカルシウムが沈着して元通りになります。それをミクロレベルで繰り返しているんです」

といい、オレンジジュースを口に含んだままにせず、普通に飲んでいる限りは問題ないそうだ。

「むしろ、酸よりもオレンジジュースの糖分を気にするべきでしょう。糖分は粘つきがあり、歯を磨いて落とさなければ虫歯になりますから、そのほうが深刻です」

   どんな食べ物であっても、毎食後に歯磨きをするのが一番大事だと話していた。

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