経営再建中の新銀行東京は、2009年4-6月期(第1四半期)決算で黒字を計上する見通しがついたもようだ。黒字の確保は05年4月の開業後初めてとなる。
新銀行東京は、08年3月期に1000億円を超す累積赤字を計上し、東京都が400億円の追加出資を実施。11年度の単年度黒字をめざしていた。既存顧客を中心とする中小零細事業者を支援しながら、徹底した低コスト構造への転換を進めている。
09年3月期決算の最終損益は、再建計画よりも21億円少ない105億円の赤字にとどまった。2010年3月期の業績見通しを7億円の赤字に見込んでいるが、第1四半期での黒字を確保できれば、単年度黒字も視野に入ってくる。
同行広報部は「現在集計中のことで、把握していない。第1四半期の決算発表は8月末ごろになる予定」と話した。
新銀行東京をめぐっては、7月12日投票の東京都議会議員選挙の争点にもなっている。