hitomiに負けずに妊婦が挑戦 「臨月ヌード」がブーム 

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   歌手のhitomiさん(33)が出産間際の「臨月ヌード」を披露して話題になっている。実は、一般の女性の間でも「マタニティヌード」の人気が高まっていて、1カ月に50人を撮るというスタジオもある。妊娠中はおなかが膨らみ、乳房も大きくなって、もっとも女性らしい体つきになると言われている。一糸まとわぬ姿でカメラの前に立つ妊婦も少なくないそうだ。

「今は何もまとわない自分が一番きれい」

copyright c 2008 Ixchel All Rights Reserved
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「マタニティヌードの撮影を希望しているのですが・・・。
どこかありましたら教えてください」

   「Yahoo!知恵袋」に2009年7月2日、こんな質問が投げかけられた。

   最近、ヌード写真を撮りたいという妊婦が増えている。その発端になったのはhitomiさんが6月24日発売した新曲ジャケット写真。バストを手で隠しているだけの一糸まとわないヌードを披露している。写真集も売れている。7月2日に発表されたオリコン週間本ランキング(7月6日付)で、写真集「LOVE LIFE2」(幻冬舎)が発売1週目で1万1813部を売り上げ、書籍総合部門で12位にランクインした。

   マタニティとベビー専門の記念写真スタジオ「Ixchel イクシェル」(東京都世田谷区)。マタニティフォトは07年夏から撮り始めて、ここ数カ月は1カ月に50人にもなる。

「このところ依頼が増えていて、追いつかない状態です」

というのは同社の高田奈付子さん。

   同社ホームページを訪れる人の多くが、hitomiさんのヌードで浸透した「マタニティヌード」のワードで検索していることからも、hitomiさんの影響は大きいようだ。

   臨月の時に来る女性がほとんどで、レースなどをまといバストを隠したカットと、ヌードを希望する。

「体一つでカメラの前に立つ妊婦さんは、自身に満ち溢れています。今は何もまとわない自分が、一番きれいだってことを知ってるんですよね」

数十カット撮影し、撮影代、写真プリント代など込みで料金は3万5000円だ。

気持ちが弱くなった時に、写真を見て思い出してもらえたら

   妊娠するとおなかが膨らむだけでなく、乳腺が発達して乳房が大きくなる。全体的に皮下脂肪がつくので、もっとも女性らしい体つきになると言われている。

   ポートレート写真の撮影スタジオを東京・青山と大阪に展開するアリアコーポレーション(港区)は、妊娠中の姿を写真におさめたいという女性のための撮影プランを1万2600円から設けている。

   もとは外国人の夫がいる女性が希望することが多かったマタニティヌード。6月からは1日に平均1、2人、週末は3人を撮影している。20~40歳代まで幅広く、ヌードになる人は4割ほどいるそうだ。あまり恥ずかしくないという理由でモノクロが人気だ。

   青山店の阿久津良子店長は、

「hitomiさんのヌードが出る前から、じわじわと人気が出てきていました。今の姿を残したいとか、生まれてくる子どもに見せたいと撮っていきます。なかには前からヌードを撮りたいと思っていたという方もいます」

と話している。

   ウエディング事業のデコルテ(兵庫県芦屋市)は、「マタニティーアートプラン」を導入したばかりだ。ウエディングの写真を撮っていたところ、新婦の4割が妊娠中だったことから始めることにした。モノクロで約100カットを撮影し、ヘアメイク、プリント代込みで3万9800円。また、普段着で撮影してデータで渡す「お手軽プラン」(5000円)もある。

   「女性ならではの美しさ」を引き出す撮影に思い入れがあるという写真家の髙橋貴絵さん。京都を拠点とし、ブライダルやマタニティを中心に撮っている。

   髙橋さん自身、2人の子どもを出産している。自身の妊娠中の写真を撮ったのが、マタニティフォトの始まりだった。髙橋さんにとって、「人に見せるため、家に飾るために撮るおしゃれな写真というよりは、生活の中で撮るもの」。そのため撮影場所もスタジオではなく、自宅で撮るのを基本としている。

「出産後は子育てに追われ、時間が経つとともに喜びや感動、妊娠中の女性の強さを忘れがちになるものです。疲れて気持ちが弱くなった時に、写真を見て思い出してもらえたらと願って撮っています」

マタニティヌードをもっと普及させたいと考えていて、メディアの取材に協力してくれるモニターを募集している。

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