9月の連休「新規の予約が取りにくい」
09年の特徴は9月にも「シルバーウィーク」と呼ばれる大型連休があること。近畿日本ツーリストは「予約が集中しています」。日本旅行も、ゴールデンウィーク前にほぼ埋まってしまったといい、「新規の予約が取りにくいほどです」。サーチャージ廃止も追い風となり、6月21日までの9月の予約状況は08年同時期比52%増だという。
ただ、その先に懸念材料が控えている。日航と全日空がサーチャージをゼロにするのは9月末日まで。その後は燃油(シンガポールケロシン)の値段次第だ。ある先物取引業者の担当者によると、燃油は景気の動向を強く受け、2月~3月前半は落ち込んだものの、これから景気がよくなるという「期待感」で3月後半から再び上昇。6月中旬には80ドルまで上がっている。ただ、今後も上がり続けるかどうかは、
「本当に景気がよくなるかどうか。期待感は高くても実態がついてきていないので、ジェット燃料の需要も多分それほど高まらない(=価格が上がらない)と思いますよ」
と話している。5~7月の平均価格が60ドルを超えた場合、10月以降サーチャージが復活することは十分考えられる。ただ、日航、全日空ともに現段階では未定とのことだ。