海外旅行「お得」なのは9月まで? サーチャージ復活の可能性

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   2009年7月1日から、燃油サーチャージが「ゼロ」になり、その後押しで海外旅行の売れ行きが好調だ。格安ツアーがどんどんお目見えし、9月の「シルバーウィーク」もほぼ埋まってしまっているという。ただ、燃油価格は3月後半から上昇を続けており、10月以降サーチャージが復活する可能性もある。

サーチャージ廃止で「26%値下げ」

   日本航空と全日本空輸は5月、7月1日から9月末日までの発券分で、国際線運賃に加算される燃油サーチャージをゼロにする、と発表した。両社は直近3か月の燃油平均価格が1バレル=60ドルを下回った場合、サーチャージを廃止するとしていたが、2~4月の平均価格は55ドルだった。サーチャージは05年に始まり、08年夏の日本航空、羽田発北米行きの場合、往復で5万6000円もかかっていた。

   サーチャージ廃止や円高の影響を受けて、ツアー会社は「格安」を売り物にした商品を続々と売り出した。

   「前年比約26%値下げ」を謳う日本旅行の場合、出発日が7月だと「台北3日間」が1万7900円から、「ハワイ5日間」が5万5900円からなど。同社担当者によると09年は不景気ということもあり「安近短、安くて近くて短期間が人気」。ウォン安の韓国のほか、同社が積極的に販売している台北の売れ行きが好調だという。

   近畿日本ツーリストも、7月29、30日出発の「グアム5日間」が6万9800円など、格安パッケージを積極的に販売している。09年は「申し込みの間際化」が顕著だといい、新型インフルの影響で5月の販売は落ち込んだが、マスコミ報道も落ち着き、金子観光担当相が「旅行安全宣言」をした6月から急に回復。通常、夏の海外旅行の申し込みは5月ごろ行われるが、6月申し込み、7月出発の例も多い。

   また、08年は12万円ほどだった「ハワイ5日間」を7万9800円(7月22日~28日発)で販売しているエイチ・アイ・エスの担当者も、「お得感が出ているというのもあるが、5月のインフルの影響から回復してきているのが大きい」と話している。

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