千葉県松戸市消防局で、1万回の腕立て伏せなどのしごきを受けた新人消防士5人が退職していたことが、2009年7月1日に分かった。同消防局では、同日、当時の企画管理室長ら幹部を含む11人を減給などの処分にしたことを明らかにした。
訓練に参加したのは、05年度採用の消防士10人。06年3月から2か月間の訓練で、指導職員が、新人にコンクリート上で1時間正座させたり、「ぶっ殺してやる」などの暴言を吐いたりした。退職を強要されたとする消防士は、休日に呼び出されたうえ、腕立て伏せ1万回を命じられ、ダウンする800回までやらされたという。
退職者のうち4人は4月、松戸市に計1210万円の損害賠償を求める訴えを起こしている。