クリエイタ-、モデルも全部「地元」
美少女図鑑は09年に入ってから創刊ラッシュだ。2月に群馬、5月に広島、6月は金沢、岡山、愛媛、長崎、鹿児島で相次ぎ創刊。7月から年内にかけて札幌、福岡、青森、岐阜、和歌山、富山、三重、神戸、佐賀、滋賀でも予定している。
美少女図鑑を立ち上げたテクスファーム(新潟市)のクリエイティブディレクター、小林友さんは、
「年内に46道府県で発行が完了する予定です」
と宣言する。
美少女図鑑は02年に新潟版からスタートした。05年に沖縄版ができて、3年のブランクがあって08年に大阪版と宮崎版が創刊された。当初は誰が発行しているのかもわからず、すぐになくなってしまうことからも、「幻のフリーペーパー」として語られていた。
「地方でできることをやる」というのがモットーで、制作は各地域の編集プロダクション、クリエイターにまかせ、いわばフランチャイズ形式で運営している。美少女図鑑の噂が広まると、自分たちで作ってみたいという地方のクリエイターの問い合わせが方々から寄せられた。
3年のブランクがあったのは、全国展開する準備ができていなかったためだ。08年末に公式サイトが立ち上げて発行元を呼びかけたところ、全国のデザイン会社や編集会社からたくさんの応募が寄せられた。
モデルも、着ている衣装やスタイリングを行うヘアサロンも地元のもの。そんな「親近感」がどの地方でもウケた秘けつではないか、と小林さんは話していた。