海やイルカとふれあうと 自然環境を大切にするようになる
NPOゴーフィン代表・三好豪さんに聞く

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5感で感じ取った体験から地球環境を考える

三好さんの10年来の願いが叶った新施設「リビエラ ドルフィンブルー」
三好さんの10年来の願いが叶った新施設「リビエラ ドルフィンブルー」

――三好さんはイルカとの「ふれあい」を強調していますが、どんな思いが込められているのですか?

三好 ふれあうことが、一生の思い出になることは間違いないでしょう。「ふれあい」というのは目で見、耳で聞き、海水の匂いを嗅ぎ、イルカの息づかいを感じ、潮のしょっぱさを味覚で感じる――こうした5感によって刻まれる体験です。その場でしかできないことなのです。ですから、記憶に刻まれる思い出の度合いが深いのではないかと思うんです。
 やや飛躍するかもしれませんが、そうした5感で感じ取った体験がエコ(=環境の保護)につながるのではないか、というのが僕の考えです。エコというのは、身近なことから自然環境を考えることでしょう。だから、「リビエラ ドルフィンブルー」でのイルカと触れ合いはきっと、自然環境や地球環境について考える場になるはずです。海やイルカとふれあっていけば、自然環境を大切にしなくてはならない気持ちが肌で感じられるようになると思うんです。最近はどうも言葉だけが先行しているようにも、感じるんですが(笑)。

――さて、今回の「ドルフィンブルー」では、海の一部に作ったいけすの中で、イルカと直に触れ合うことができるようになりました。関東では初めての施設だとか。イルカショーとはまた違った楽しみ方ですね。

三好 私が役員を務める、和歌山県にあるイルカスイム体験施設「ドルフィンベェイス」では、のべ10万人以上がイルカとのふれあいを体験していています。今回は10年来の夢でもあった関東圏への進出が叶いました。これは、「ドルフィンブルー」を運営するリビエラリゾートの考えと、僕がイルカを通じて感じていたこととが一致したために実現できたプロジェクト。それが形になった今、とても嬉しく思っています。「ドルフィンブルー」ではこの夏、イルカウォッチ、イルカタッチ、イルカハグができます。首都圏にあるという立地上、たくさんの人に来て欲しい。ぜひ、イルカとの「ふれあい」を経験して欲しいと思います。バンドウイルカ4頭――リボン、アクア、ココ、レイが迎えます。
 イルカとふれあえるチャンスをきっかけに、より海を身近に感じてもらえれば嬉しいと思います。今はイルカとのハグやタッチだけですが、将来的にはイルカの背びれをつかんで、一緒に泳げるようなプログラムも行っていきたいですね。

三好豪さん プロフィール
みよし・ごう NPO「ゴーフィン」代表。イルカ訓練施設「ドルフィンベェイス」代表取締役。学校法人滋慶学園の教育顧問として、東京コミュニケーションアート専門学校ドルフィントレーナーコースでは講師をつとめ、教え子を全国の水族館に輩出している。

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