「今あるブランドを大事にしていく」
他の大手酒造メーカーの反応はどうか。
キリンビールは、第3のビールを4ブランド出している。主力の「のどごし生」は05年4月の発売から09年6月25日までの累計販売本数が60億本を突破した(350ml缶換算)。同社広報担当者は、「今あるブランドを大事にしていく。新たに安い商品を出す予定はない」とし、強気の姿勢をみせている。
8ブランドを展開するアサヒビール。なかでも「クリアアサヒ」は09年1-5月累計販売数が710万箱(1箱は大びん20本入)で、前年同期比210.5%と伸びている。広報担当者は、「PBを出すことはないし、NBの育成に力を入れていく」とコメント。
「サッポロ ドラフトワン」「麦とホップ」など4ブランドを扱うサッポロビールは、「今の段階では何とも言えない。動向を見て戦略を立てていく」と話していた。
サントリー以外はしばらく様子見となりそうだ。とはいえ安いPBが市場に出回れば、値崩れは必至だ。