河上弁護士が東国原知事を痛烈非難 「地方分権だけで国政やっていけない」

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   日本テレビ系報道番組での東国原英夫宮崎県知事と元検察官の河上和雄弁護士の、白熱したやりとりがネットで話題になっている。河上弁護士は東国原知事の人気はTVで「作られた」もので、いつ下降するかわからないし、「地方分権を叫んでいるだけで国はやっていけない」などと痛烈に批判した。東国原知事は地方分権以外についても考えていると反論。さらに、河上弁護士の「しゃべり方がおかしい」と激怒、非常に険悪な空気になった。

「マスコミ、特にテレビが作り上げたものだと思うんです」

   日本テレビ系報道番組「バンキシャ!」(2009年6月28日放送)に東国原知事が出演した。国政進出を考えた理由を聞かれると、地方と都市部の格差を是正するには中央集権という画一的な制度を変える必要があるが、宮崎県知事という立場では限界があるため「次期自民党総裁候補として出たい」と説明した。当選後は国の行政を半分以下にスリム化し、国民生活に直結する部分の権限は地方に与える、という「公約」を述べた。

   河上弁護士はかなり不満の表情だった。東国原知事の首長としての功績はよくわかる、としたうえで、まず、こんな言葉を投げかけた。

「自民党から出馬の誘いがあったのは、あなたの人気ですよね。国民的人気と言っていいかもしれないけれど。それはマスコミ、特にテレビが作り上げたものだと思うんです」

   人気というのはあやふやなもので、その土台が崩れてしまったら終わり。人気の怖さを知事は考えた方がいい、と突っ込んだ。

   知事が、

「人気というものは世論の支持、ということですか?」

と尋ねると、河上弁護士は、人気というのはテレビが囃し立てると出るもの、テレビが背を向けたとたんに人気はなくなる、と説明。これに対し知事は、「テレビに出ても人気の出ない人もいる」とし、「河上弁護士の言っていることはわからない!」と反論した。

   河上弁護士はさらにこう言った。

「地方分権は大切な一つではあるけれど、それだけで国はやっていけないからね。(自民党の政策を)あなたは変えようとしているのだから、それならばちゃんと変えようとする方向性を出さなければいかんでしょう」

   知事から国際問題や財政、医療などの問題についての発言が聞こえてこない、というのだ。

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