住友信託、規模拡大に意欲 日興アセット買収で最終調整

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日興シティ信託にも買収意欲?

   米シティグループによる日本事業の「切り売り」は、日興コーディアル証券などが三井住友フィナンシャルグループ(FG)に、日興アセットが住友信託に落ち着きそうなことで、日興シティ信託銀行のゆくえが気になるところ。

   日興シティ信託は09年4月に、三菱UFJ信託銀行への売却が決まっていたが、日興コーディアル証券の買収が三井住友FGに決まったことから、「相乗効果が見込めない」と三菱UFJ信託がこれを白紙撤回した。

   その日興シティ信託の買収に、住友信託が意欲的とされる。米シティグループが売却を急ぎたい事情もあり、「まとめ買い」して規模拡大を図る。

   ある銀行関係者は「住信にとって日興アセットの買収は勝負どころではなかったのか。それが(買収金額が)高めの提示になったのだろうし、当然、信託の買収も視野に入っているはず」と推察する。

   2009年3月期決算ではメガバンクが最終赤字に苦しむなかで、りそなホールディングスとともに黒字を確保。健全性、堅実経営を誇示したものの、規模格差は歴然としている。業務提携を結んで、一時合併が取りざたされたあおぞら銀行が新生銀行との合併で最終調整していることもあって、「尻に火がついた」形だ。

 
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