経済産業省が2009年6月29日に発表した5月の鉱工業生産指数(速報値、季節調整済み、2005年=100)は79.2となり、前月比で5.9%上昇した。3か月連続のプラス。伸び率は4月の確報値(5.9%)と並んで、1953年3月の7.9%に次ぐ過去2番目の高い伸びだった。ただ、経産省は基調判断を「持ち直しの動きが見られる」に据え置いた。
生産に寄与した業種は、自動車などの「輸送機械工業」が24.8%と高い伸びをみせたほか、液晶テレビや携帯電話などの「電子部品・デバイス工業」の10.5%などがあった。自動車は北米向け、液晶テレビなどはアジア向けの生産が増えた。国内ではエコポイント制度によって、省エネ家電の需要が高まった。
なお、製造工業生産予測調査によると、6月、7月とも上昇を予測している。