コスプレの世界大会、15か国が参加
一方、コスプレの世界大会「世界コスプレサミット」というイベントもある。2003年から愛知県名古屋市で毎年開催されている。2009年現在、世界15か国が参加。国別代表を決める予選会も開催されるほどの一大イベントとなっている。主催するテレビ愛知は、こう話す。
「日本の漫画・アニメを介した日本発の文化を紹介しようという試みです。もっとも、開始に踏み切ったのは、コスプレイベントが世界中でにぎわっているのを知ったから。コスプレイヤーを一同に集めたら面白そうだなと企画したわけです。観客も当初は3000人ぐらいだったのが、今では1万2000人ぐらい。興味のある人はだんだんと増えていることがわかります。3か国からはじまった参加国は、今では15か国と拡大しました」
イベントでは日本のアニメキャラに扮した2人1組が登場し、持ち時間3分以内でストーリーを持った演技を披露する。2008年優勝のブラジルペアは、アニメ「爆裂天使」のコスプレで登場。女性ガンマンの「ジョウ」、戦闘サイボット「ジャンゴ」と呼ばれるキャラクターを演じきった。
「海外からの参加者はノリがいいですね。MANGA、ANIME発祥の国・日本での発表の場が嬉しいとあって、演技にも気合いが入っていました。実際、ブラジルでは、予選を勝ち抜くのはだいたい1000組の中の1組だそうです」
もっとも、日本ペアのエントリー数は20組ほどでまだまだ少ないようだ。コスプレ自体は個々人で楽しんではいるものの、パフォーマンスの文化が根付いていないのかもしれない。審査では衣装の完成度に加え、パフォーマンスの面白さ、演出の工夫などが総合的に評価される。2009年大会は、8月1日・2日に実施される。