総務省が2009年6月26日に発表した5月の消費者物価指数(CPI、2005年=100)は、変動が大きい生鮮食品を除いた総合指数で100.5となり、前年同月比1.1%下落した。下落率は01年5月の1.0%を上回り、比較可能な1971年以降で最大を記録した。
CPIの下落は3か月連続。3月、4月は0.1%下落だったが、5月に急落した。08年夏に高騰したガソリン価格の反動で、前年同月に比べて26.4%落ち込んだほか、薄型テレビ27.6%下落、ノートパソコン48.6%下落、灯油33.8%下落するなど、大幅な下落が目立った。一方、教科書・学習参考教材、菓子類、ガス代が上昇した。
景気悪化に伴う価格競争の激化なども下落要因で、7~9月にかけて下落幅がさらに広がる可能性がある。デフレ懸念が強まっている。