住宅ローンの獲得競争が熾烈になるなかで、メガバンクが金利優遇策で競っている。
みずほ銀行は、期間15年以上の長期間金利を固定するタイプの住宅ローンと半年ごとに金利を見直す変動型住宅ローンを組み合わせる「ミックス返済プラン」を、2009年6月22日から取り扱っている。
借入金を半分ずつに振り分けることで、当初の金利を低く抑える変動型と、金利上昇時の負担を抑えられる固定型の、双方のメリットをバランスよく取り入れながら、全体の金利を抑えることができる。
また、住宅購入時の自己資金を20%以上用意している人には、さらに0.2%優遇する措置もある。
三井住友銀行は04年から「ミックスプラン」を取り扱っていて、変動金利分を店頭表示金利から1%優遇している。また、来店不要型住宅ローンの「ネットdeホーム」は、来店型より金利を1%優遇していて、利用が広がっている。固定金利期間5年と10年ものについては現在キャンペーン中で、5年もので年1.95%(6月適用分)。5年後からはその時の店頭表示金利から1%優遇した金利が適用される。
三菱東京UFJ銀行は、オール電化や太陽光発電を取り入れた環境配慮型住宅について、金利を0.1%優遇している。
同行は別途、自己資金を20%以上用意している人について、金利を1.40%、20%未満でも1.20%を店頭表示金利から優遇しており、変動金利型の場合、適用金利は年1.075%(6月適用分)になる。これに環境住宅の優遇措置を利用すれば年0.975%(同)と、1%を割る水準で借りられる。
各行は金利優遇で利用者のすそ野を広げたい考えだ。