ライブドア分社後初のM&A 業績好調で「攻め」に転じる

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   ライブドアはインターネット広告配信企業・アドワイアーズにM&Aを実施し、資本・業務提携を行う。ライブドアがM&Aを行うのは2007年4月に分社化してから初めて。これまで同グループは事業の切り売りを続けてきたが、本業での収益確保にメドがつき、「09年度から攻めの事業展開をしていく」としている。

   ライブドアの100%子会社のジェイリスティングが、09年6月24日付けでアドワイアーズの株式80%(800株)取得した。買収金額は明らかにされていない。

   アドワイアーズは、行動ターゲティング技術やコンテンツマッチなど、複数のマッチング技術を応用した広告配信システムを自社で開発し保有している。会員数290万人(6月時点)を抱えるライブドアの「livedoorBlog」では、現在グーグルのコンテンツマッチ広告を使用しているが、今後はアドワイアーズの技術を活用し、より効果的な広告配信システムを構築していく予定だという。

ネット広告が好調で大幅増益

   現在ブログやポータルサイト事業を運営しているライブドアは、07年4月にライブドアホールディングス(現LDH)から分社した。08年9月期に初の黒字化を達成。「今期(09年期)もネット広告が好調で、収益面では前期と比して大幅増を見込んでいます」と勢いづいている。今回の買収は分社後初めてのM&Aとなるが、同社広報担当者は

「前期で黒字化を達成しましたので、09年度はM&Aも視野に入れた攻めの事業展開をしていきます」

と語った上で、「今回の提携は、事件前に旧ライブドアが行っていたM&Aとは違う性質ものです」と説明する。

「旧ライブドアのM&Aは、シナジーを見込んでというよりも、収益を直近に上げる目的で、事業と全く関係ない企業を買収すると傾向がありました。今後は、ライブドアが現在主軸としているブログサービスと技術的親和性が高い企業との、M&Aも視野に入れた提携を考えてきます」

と話している。

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