歌手のGACKTさんが、「金欠」で庶民的な節約術をしているという週刊誌報道にブログで大反論している。「日本一豪華」というステージを見ないで何をか言わんやというのだ。
「週刊誌ってのは本当に訳がわからん」
ミステリアスな言動で知られるGACKTさん(年齢非公表)が、週刊誌報道について、「ぼんくら記者」などと噛みついている。
やり玉に挙げたのは、週刊女性2009年6月30日号の記事「『週1餃子』の庶民的な10万円節約術」だ。この記事では、GACKTさんが「金欠」となっており、1人1日5万円のギャラを払っていた黒人のボディーガード2人を雇うのを止めたことを指摘。さらに、都内の中華料理店に週1回ほど通い、300円の餃子を食べる庶民的な生活をしているとも紹介している。
GACKTさんは、これに対し、公式ブログの23日付エントリーで、「最近の週刊誌ってのは本当に訳がわからん」と腹に据えかねたよう。そして、次のように怒りをぶつけた。
「うちのステージ見に来てから記事を書け!!!っつーのぼんくら記者が。うちのステージを見て節約したステージかどうか見たらわかる。うちは日本で一番、時間も金も構想も人材もかけたステージだ」
ボディーガードについては、大きな黒人のため、ステージから自分にもファンにも見えるとして、週刊女性の記者に対し、「もしかして、マネキンか何かだと思っているのか、それとも幽霊か」と皮肉っている。「餃子節約」については、具体的には反論していない。
週刊女性のことは、ツアースタッフの合同夕食会で、中華料理を食べたときに話題になった。隣にいた舞台監督が、餃子が出てきたときにネタにし、訴訟を起こしたらと水を向けたという。が、GACKTさんは、「餃子ネタでいちいち怒ってたらこっちの身が持たない」と否定している。
シングル発売やドラマ出演など精力的に本業を続ける
週刊女性は、GACKTさんが「金欠」になった背景には、サイドビジネスが成功していないことがあると指摘した。
実際、ここ数年、そのサイドビジネスは、週刊誌などを賑わせてきた。
それによると、東京・新宿の歌舞伎町で2006年にラーメン店を開いたが、半年で閉店。また、ゴルフ場を持つリゾート会社の株を取得し、投資勧誘やツアー企画などを手がけている。さらに、東京・目黒区で08年11月に焼肉店を出した。
GACKTさんは、08年12月から全国ツアーを行い、ブログのエントリーによると、それを50回以上もこなした。ソロ活動10周年で「イケイケなガクトに」として「Gackt」から改名し、シングル発売やドラマ出演など精力的に本業を続けている。こうしたことから、週刊女性は、「もしかすると、最近の異常なまでの活発な活動は、副業の赤字を補填するためなのかも!?」との憶測までしている。
とはいえ、別の週刊誌では、焼肉店について、GACKTさんの所属事務所が、「ガクトと店舗の関係はございません」と答えている。報道された他の点についても、事実関係は、必ずしもはっきりしていない。GACKTさん自身も、ブログエントリーでは、サイドビジネスについては、何も触れないままになっている。
J-CASTニュースでは、GACKTさんの事務所のゴーディエンターテイメントと週刊女性編集部に取材をしようとしたが、ともに担当者が打ち合わせ中や外出中だった。