年に100億円がカジノで消費されると試算
佐世保市が作成した提案概要によると、HTB内に約500億円を投じてカジノホテルを建設。ただし、暴力団関係者の介入や周辺の治安悪化・ギャンブル依存症の拡大を防ぐという目的で、利用できるのはHTBを訪れた外国人観光客に限られる。それでも、長崎県を訪れる外国人観光客(95万人)の2割と「ホテル建設効果」による2万6000人を合わせた、年22万人の利用を見込んでおり、年に100億円がカジノで消費されると試算している。
また、経済効果は初年度1000億円、2年目以降は年170億円を見込んでいる。
提案では
「売り上げの一部など新たな税収が確保(収益課税、カジノ設置課税、ライセンス課税など)され、それらを地域活力の基盤強化とし、様々な活用が期待できる」
とあり、佐世保市としてもカジノを地域活性化につなげたい考えで、HTB広報室では、カジノが実現した際の方向性については
「アジアの富裕層が主なターゲットになるのでは」
と話している。
内閣府は提案を受理した後、2~3か月で判断を示す見通しで、計画が認定されれば、佐世保市側は具体的な特区申請の作業に入る予定だ。