取り調べ室の全面可視化を訴える
この番組を見た人達はネットの掲示板やブログなどで、
「警察と裁判所の腐敗。供述のみで逮捕する捏造警察と女子高生に加担する裁判所。えん罪事件はここまできた!」
などと書く人が多い。一方で、
「最初からえん罪ありきで番組を作っているようにしか見えない」
と批判する人もいる。
長野キャスターは自身のブログでこの事件を何度も記事にしていて、09年6月8日には、これまで取材してきた、えん罪やえん罪が疑われる事件の中で「御殿場事件」を筆頭に置いている。えん罪が確定的な足利事件の菅家利和さんの話を聞くと「デジャブ感に襲われる」とし、
「自白の強要であるとか、自白偏重主義の裁判とか。菅家さんの話す内容と、他のえん罪事件で見聞きすることがほとんと同じなんですね」
暴力を振るう、怒鳴るなどを執拗に行った結果、容疑者はウソの自白をしてしまう。こうした捜査手法がマニュアル化されているとすれば、取り調べ室の全面可視化以外にえん罪の犠牲者を減らすことは不可能だ、と長野キャスターは訴えている。