「アウトレット」ラッシュの裏事情 茨城、北海道、滋賀にも新規出店

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アウトレットでしか手に入らない限定品を置く

   全国的にもアウトレットモールは続々、増えている。

   「三井アウトレットパーク」を埼玉県入間市など全国に8店舗展開する三井不動産は2010年、北海道と滋賀県に出店する。

   2010年春に9店舗目となる「三井アウトレットパーク 札幌北広島」(北海道北広島市)をオープンし、約5万2900平方メートルの敷地に約120のテナントが入る。

   同年夏には、「三井アウトレットパーク 滋賀竜王」(滋賀県蒲生郡竜王町)をオープンする。約18万平方メートルの広大な敷地に、約150店入る予定だ。

   アウトレットで扱っているのは、売れ残ってシーズンを外れた在庫品がほとんどで、傷のあるB級品もある。不況下で衣料品が正規の値段で売れにくくなっているとは言え、出店、増設するほど、在庫が増えているのだろうか。

   アウトレットの発祥の地はアメリカで、日本には1980年代頃に入ってきた。英語で「出口」や「はけ口」という意味で、傷があり正規店で出せなくなったものを集めて売った。

   ところが、日本ではこれら2つ以外に、ブランドがアウトレット用に出している商品も扱っている。

   前出のチェルシージャパンの担当者は、こう説明する。

「日本のお客さまはアメリカ人に比べて傷物を気にするので、B級品といっても傷が目立たないものか、雑貨のように1度使えば傷ができるようなものが多いです。扱っているなかで一番多いのは、ワンシーズン前に売れ残った在庫品ですが、それだけでは新しさが出ません。そこでアウトレットでしか手に入らない限定品を置いているんです。すべてブランドから直接仕入れているので、信頼できると好評です」

   本来、さほど増えるはずのないアウトレット店が続々と増えている謎は、そういうことらしい。

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