楽しみながらエコに貢献、も魅力
着なくなった服を捨てずに売る若者も増えている。手軽にできるのは、「Yahoo!オークション」のようなオークションサイトに出品すること。ブランド品の場合は、落札価格が元値より上回る場合もあるが、ノーブランドはそうはいかない。それでも、捨てるよりは欲しい人に使ってもらいたい、という出品者もいる。
不要品を売る場として定着している「フリーマーケット」にも、若者の参加者が増えている。
09年6月21日ごろから新宿中央公園、品川インターシティ、日暮里駅前などで開かれるフリマを見ると、ほとんどの会場で出店枠が埋まっている。
「若者の間で中古に対する悪いイメージがなくなってきています」
というのは、運営する「リサイクル運動市民の会」の企画担当者。
同会がフリマを始めた30年前は高度経済成長期で、着古した物を売ることは恥ずかしい行為だった。正体がバレないようにマスクをつけ、帽子を被って売っていたそうだ。
それが、ジーンズやスニーカーといったカジュアルな服がはやりだした頃から若者の意識が変わってきた。最近はエコブームもあって、さらに盛り上がっている。
「安く手に入るというのと、使えるものを再利用することでエコになるという意識が広がっています。楽しみながら環境保護に貢献しているというのも、フリマの魅力のようです」