3メガ損保、どこが勝ち残るのか  鍵は海外展開?

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利益面では優位に立つ東京海上

   まず、規模を示す正味収入保険料の合計で比べると、「三井住友海上・あいおい・ニッセイ同和」の3社連合が2兆5910億円、東京海上が2兆1342億円、「損保ジャパン・日本興亜」の2社連合が1兆9720億円の順。三井住友海上などの3社連合が東京海上を抜いてトップに立つ。

   だが、最終損益の合算では、三井住友海上などの3社連合が95億円の赤字、損保ジャパンなどの2社連合が568億円の赤字なのに対し、東京海上は231億円の黒字を確保し、利益面では優位に立つ。東京海上は経常赤字だったが、株価変動に備えて積み立てていた価格変動準備金を取り崩して、経常赤字を穴埋めした。他社も同様に準備金を取り崩したが、東京海上が財務面での強みを発揮した。

   一方、損保ジャパンなどの2社連合は規模と利益の両面で見劣りする。ただ、損保ジャパンは決算発表と同時にブラジルの中堅損保に50%出資することも公表した。経営統合で目指す海外展開を先取りし、追撃を図る構えだ。2010年3月期は各社とも黒字を見込むが、東京海上や三井住友海上も海外収益の比重が高まっており、3メガの海外戦略が勝ち残りのカギを握りそうだ。

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