下取りセールも、衣料品では客足回復の決め手になっていない
消費不況の直撃を受けるスーパーの中でも、とりわけ不振なのが衣料品だ。全国スーパーの4月の売上高は前年同月比11.7%減で、3年4カ月連続の減少。従来はスーパーの専売特許だった肌着などの低価格商品も、ユニクロなど専門店の攻勢にさらされる。ジャケットやスーツでも品ぞろえに勝る紳士服チェーンや、安売り競争に参入してきた百貨店への客足流出に歯止めがかからない。
セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂が先陣を切った下取りセールも、衣料品分野では客足回復の決め手にはなっていないとされる。夏服商戦で「打倒ユニクロ」を目指す西友の試みが起死回生の一手になるのかどうか、スーパー業界の注目が集まっている。