一方通行逆走のパトカー 通報者が掲示板で警察対応を批判

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警察「公務執行妨害になりますよ」と言っただけ

   通報男性を本当に脅したかどうかについて、那覇署の地域課長は、次のように説明する。

「(巡査部長に)聞いたところ、『逮捕』とは言っていないということです。違反の報告をしに署に戻ろうとすると妨害されたので、『公務執行妨害になりますよ』と言ったと聞いています。現場では、男性に『違反ですね』と説明しており、もみ消す意図はなかったと考えています。(巡査部長は)違反後に電話で署に連絡もしています。ただ、そのまま立ち去ったため男性に誤解を与えたことは事実で、交通課員を呼んで目の前で処理した方が勘違いがなかったと反省しています。男性には、私が上司として謝罪しました」

   ただ、巡査部長本人の謝罪については、返答に困っていた。違反金7000円は、一般の人と変わらず、巡査部長のポケットマネーから出すという。処分については、署のトップが決めることとしている。

   警察官を監督する立場の沖縄県警監察課では、現在巡査部長らを事情聴取しており、週明け以降に報告をまとめるという。同課の課長は、男性を脅したかについては同様な見方を示したうえで、こう説明する。

「(巡査部長が)逃げたのではないと考えています。男性が目撃しているわけですし、今どき頬被りはできないでしょう。戻ろうとしたのは、交通課が交番で待機してほしいと伝えたからだと聞いています。ただ、正当な職務執行ではありますが、現場にほかのパトカーを呼ぶという考え方もあったでしょう。謝罪は、上司がしているのでよいと考えています」

   板倉宏日大名誉教授は、今回のことについて、こう話す。

「もし、『逮捕』と言ったのなら、それは言い過ぎでしょう。『公務執行妨害』に当たる可能性はありますが、暴行しているわけではありませんので、そこまで言うのかなとは思います。交番に戻るのがダメとは言いませんが、本来なら現場で処理すべきでしょう。謝罪については、巡査部長本人もした方がいいでしょうね」
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