「休眠宗教法人」で所得隠し? ラブホテル経営で国税指摘

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   長野県などのラブホテルの経営者が、宗教法人を隠れ蓑に14億円もの所得隠しをしていた疑惑が報じられている。この宗教法人は、香川県に本部があるが、ほとんど休眠状態とみられている。同様な「休眠宗教法人」は全国で5000弱もあるといい、今後その実態解明などが求められそうだ。

宗教法人側は、異議を申し立て

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   所得隠しの舞台となっていたとされるラブホテルは、報道によると、長野など中部日本の5県に23軒ある。そこでは、休憩・宿泊料の4割がお布施として処理されていたという。しかし、あるホテルの従業員は、こう明かす。

「確かに、入り口に観音様の像は建っていますが、どのホテルにも、信者はいないと聞いています。私も、管理人として雇われているだけで、お客さまからは料金だけをもらっています。経営者の奥さんが、おつり分以外は集金しているので、お布施のことはよく分からないんですよ」

   つまり、このホテルでは、客が自ら「喜捨」していなかったということだ。お布施としてもらっていたのは、部屋の小皿に入れられたお金だけで、それも月に1000円弱だったという。これは別の封筒で渡していた。

   報道によると、ラブホテルを経営していたのは、なんと宗教法人だった。それも、中部日本でなく、四国の香川県内に本部がある。その宗教法人「宇宙真理学会」は、関東信越国税局の税務調査を受け、2008年2月期までの7年間で約14億円もの所得隠しをしていたというのだ。追徴税額は、重加算税を含めて約3億円とみられている。国税局では、ホテル料金の一部を非課税のお布施と偽っていたと認定したと報じられている。

   宇宙真理学会の中では、長野県千曲市内の食品会社会長がホテルを実質的に経営していた。会長は長期不在といい、報道によると、代わりに社長が、今回の指摘を不服として、異議を申し立てていると答えている。J-CASTニュースが取材したところ、社長は来客中などとのことだった。

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