民間エコノミストによる2009年4~6月期の実質経済成長率の予測は、平均で前期比年率1.63%となり、5月調査の1.14%より上方修正となった。内閣府の外郭団体である経済企画協会がまとめた6月の「ESPフォーキャスト調査」によると、「景気の転換点(谷)がすでに来たか」の問に、回答者37人のエコノミストのうち、25人が「すでに過ぎた」と答えた。エコノミストのあいだで、景気が「底入れ」したとの見方が広がりつつある。
その後の経済成長率は09年7‐9月期2.24%、同10‐12月期が2.21%と2%を上回るものの、2010年には再び低下すると予測している。
また、内閣府が09年6月9日に発表した5月の景気ウオッチャー調査によると、景気の実感を示す「街角景気」の現状判断指数は前月に比べて2.5ポイント高い36.7となり、5か月連続で改善した。
企業の受注や出荷に下げ止まり感が出てきたことや、消費も省エネ家電などで持ち直す動きがあった。